涼しげなたたずまいで繊細な花を咲かせるスカビオサは、草丈や花色にバリエーションもあり人気ですよね。
そんなスカビオサ、大切にお世話していても暑さや寒さ・乾燥などの要因で、残念ながら枯れてしまうことも。
苗を再度購入したいと思っても、次の流通時期まで待たないといけません。それに同じ苗が手に入るともかぎりません。
そんなとき、お気に入りの一株をご自身で増やしておいたら、万が一のことがあっても苗が出回る時期まで待たなくて済みますし、より愛着がわきますよね。
この記事ではスカビオサの増やし方と挿し木・種まきの方法ついて詳しくご説明します。
スカビオサの増やし方
スカビオサを増やす方法は、挿し木と種まきの2つがあります。
どちらもちょっとしたポイントを押さえて注意すれば、作業自体は難しくはありません。
スカビオサの挿し木の方法
スカビオサを増やす方法の中で、挿し木はより一般的で成功率も高い方法です。
以下に、スカビオサの挿し木の手順を詳しく説明します。
- スカビオサの茎を選びます。茎はつぼみがなく健康で、病気や虫害のないものを選びましょう。
- 成長した穂先から7cmほどの茎を切り取ります。茎はしっかりとしたハリのあるものを選び、葉っぱの下部を取り除きます。
- 切り口を斜めに切り、植物の成長を促進するために発根促進剤入りの水に1時間ほどつけると良いでしょう。
- スカビオサの茎を切り取り、葉を一部残して挿し木用の土に植え付けます。
清潔で保湿性・排水性に優れているバーミキュライト、色の変化で湿り気・乾燥度合いがわかる赤玉土小粒が オススメ。
また、植え付けのときそのまま土に挿し込むと切った断面に傷がつきます。
あらかじめ割りばしや木の枝で穴をあけ、そっと植え付けてください。 - 湿度を保つために、プラスチック製のカバーをかぶせます。
カットしたペットボトルや食品用ラップ、通気穴のあるフタつきプラスチック容器など、身近で手に入るものが利用できます。排水用の穴も開けましょう。 - 直射日光の当たらない場所に置き、ときどき水やりする。
発根するまで2週間〜1ヶ月かかります。
室内なら明るい窓ベ、屋外なら明るい日陰に置いて管理しましょう。
乾燥・過湿にならないよう、少し土が乾いたり軽くなった感じがしたら水やりしてください。 - 培養土に植え替え、少し大きくなるまで育てます
- 庭や鉢に定植します
発根するまで<さし穂>を乾燥させないことが重要なため、保管場所や容器・ふたに工夫が必要です。
しかし準備ができたらあとは待つだけなので、比較的簡単な手法と言えるでしょう。
ぜひチャレンジしてみてください。
種まきの方法
種まきは発芽率の関係もあり、また定植できる大きさに育つまで時間がかかるので挿し木に比べるとちょっと難しいかもしれません。
- 種まきに適した新しい用土を準備します。
- 種を蒔いた後は、表面に薄く覆い土をかけます。
- 水やりにはスプレーを使い、土の表面を湿らせます。
- 発芽後は、間引いて株間を広げます。
スカビオサは、増やし方によって花の色や形が異なることがあります。また、種まきの場合は、発芽率が低いことがあるため、多めに蒔くことをおすすめします。
なお、スカビオサの発芽に適した条件は以下の通りです。
温度:20℃〜25℃程度
湿度:種が湿っていることが大切。表面が乾燥しないように、スプレー等で水やりを行う。
光:種まき後は光が当たらないように覆土を被せる。
これらの条件に気をつけつつ管理を行うことで、スカビオサの種を発芽させることができます。
スカビオサの種まきから発芽までの期間は、通常10〜21日程度と言われています。
種まき後、土を湿らせた状態で日陰に置いておき、発芽したら日光に当てます。
株分け・植え替えについて
スカビオサ(多年草タイプ)が元気に成長したら、3〜4月に植え替えをかねて株分けを行うのもひとつの方法です。
2〜3年に一度、根を傷めないように掘り起こして株元から分割し、株間をあけて植え付けるようにしてください。
スカビオサの増やし方 まとめ
以上が、スカビオサの増やし方についての詳しい解説でした。初心者の方でもわかりやすく、実践しやすい方法をご紹介しました。ぜひ、これらの方法を試して、ご自分の庭やベランダで美しいスカビオサを育ててみてください。
コメント